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【1F】鈴木広行 展 - モノクロームの世界

3月30日(土)より「鈴木広行 展 - モノクロームの世界」がスタートします。



初日は作家の鈴木氏が在館。

皆様のご来館をお待ちしております。




鈴木広行 展

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- モノクロームの世界 -

 

 黒 — さまざまな色を内に含みながら寡黙。闇の深さを豊かに表すうえで饒舌。色彩から遠のいていく距離の分だけ、禁欲的で精神的、同時にエロティック。

そのような深みを持った色彩が黒だと思っています。

 今回の個展は、そうした黒を基調としたモノクロームの作品を中心に、80年代に制作した銅版画や金属板レリーフ、90年代以降のモノタイプやドローイング、そして近作のペインティングなど、様々な手法を用いた作品30点あまりを展示しています。

 私は、長きにわたって彫る・削る・磨く・消すといったマイナスの作業を通じて作品ができる銅版画を制作してきました。

その過程の中でつくづく思うのは、版の表面はけっして一様ではなく、無数の層によって成り立っているということです。

また、工程を重ね、物質的な抵抗感を味わいながら重層したレイヤーを形作る行為には、時間というものが深く関わっています。

 そうした思いを抱いて平面における層の重なりと拡がりに取り組むうちに、版画の仕事は、おのずと金属板における層を意識したレリーフ、ドットを塗り重ね反復させたドローイング、身体性の介在するモノタイプ、支持体をキャンバスに変え、布目のテクスチャーを表現に取り込んだペインティングなどに展開していきました。いずれにせよ、モノの形象を画面に再現するための写実性から離れ、それ自体が自立した表現の可能性を模索するために、絵画を構成する基本的な要素に表現を絞っています。私の作品は、そのような思考のもとで、平面を深さそのものとして表す試みのなかから生まれたものと言えそうです。

 版画にしても、ドローイングやペインティングにしても、制作の過程において作家の精神と物質とが出会い、ぶつかり、相互に浸透して、独自の世界が生まれます。作家と素材の向き合い方によって広がる多様なモノクロームの表現を味わっていただければ幸いです。

 

鈴木広行


 


【会 期】2024年3月30日(土) 〜 7月28日(日) 

【会 場】本館1F / 展示室

【休館日】火・水曜 定休、4/18・5/27・30・31・6/27



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