森 眞吾
わたくし展
【会 期】開催中 〜 2023年4月23日(日)
【会 場】本館2F / 展示室
【休館日】火・水曜(祝日は開館)
12/26〜1/6・30〜2/3・27〜3/3・23・27〜4/7
夏の日
小学二年生のとき、敗戦。
火の見櫓がポツンとあるのと、退役将校の老馬が十日川にうかんでいたことが記憶にある。
民主主義の国になった少年達は屑鉄をひろいあつめて北浦鉄工所に持ってゆき、金に替えて野球道具をそろえていった。
夏の日、だれが持ってきたか硬式野球のボールで、岡戸先生と六年の少年がピッチングを始めた。
どちらが投げたかわからんが暴投になり、眞ちゃんの頭にあたった。
球があたったボクは頭をさわってみた。ペコンと凹んでいる。
いたくはなかったけど、まわりがビックリした。教頭先生がボクをリヤカーにのせて街まで走った。
あれから70数年がすぎ、髪の毛も白くうすくなって、その凹が目立つようになった。
少年のころは気になったけど今はそれほどでもない。
今でいうカウンセリング。事始だったろうか、教育熱心な吉田先生(五年担任) — いろいろな絵・カーテンを背に三角定規とラシャバサミを持っている人の絵とかの図を個室で観せて、コレはどういうところと思うかとたずねて、ひとりひとり生徒のこたえを先生はメモしていたと思う。絵は何種類もあったようだ。
不思議な体験としておぼえている。
二年くらい前に週刊文春の中に書かれてあった東畑開人さんの「心はつらいよ」を読んで、そうか吉田先生は子供の心の中を知って教育に生かそうとしたのだと思った。
だけど、このときの先生のこころみはPTAに不安な気持ちをあたえた感じがする。
やっぱり心はつらいか。
森 眞吾
原色の少年時代
少年時代の思い出、父親との田んぼの水張り
バケツで水を500杯、続いて300杯、更に100杯...
30杯、20杯と続いていく
八咫烏(ヤタガラス)
八咫烏(ヤタガラス)が縛られている
種を蒔いたら花が咲いた
頭が裂かれている人
沈んでいってしまいそうな危機感
舟の端にいるカラスは知らんぷり
牛窓のオリーブ
1937 愛知県生まれ
1960 愛知教育大学 美術科 卒業
1980 名古屋市芸術奨励賞 受賞
1998 - 2004 名古屋芸術大学美術学部 教授、名誉教授
2014 愛知県芸術文化選奨・文化賞 受賞
- 個展 -
1959 第20回行動美術協会賞受賞記念展(美術工芸画廊 水野屋 / 愛知)
1967 個展(名古屋画廊 / 愛知)'69、'73
1974 個展(ギャルリーユマニテ名古屋 / 愛知) - 80、'82 - 88、'92、'94、'96
1976 個展(みゆき画廊 / 東京)- 80
1981 名古屋市芸術奨励賞受賞記念「森眞吾の軌跡展」(名古屋市博物館 / 愛知)
1983 個展 (ギャラリー上田 / 東京)'89、'92、'99
1985 個展(ギャラリー上田ウエアハウス / 東京)
1985 個展(ギャルリーユマニテ東京)'92、'94
1992 個展(スズカワ画廊 / 広島)
1995 個展(芸人画廊 / 韓国)
1996 個展(ブライトン大学ギャラリー / イギリス)
個展(かみや美術館 / 愛知)
個展(美術工芸画廊 水野屋 / 愛知)
2003 個展(色彩美術館 / 東京)
2004 個展(伊勢現代美術館 / 三重)
2005 個展(碧南市哲学たいけん村無我苑 / 愛知)
2007 個展(伊勢現代美術館 / 三重)
2010 「森眞吾の絵」出版記念と伊勢現代美術館収蔵代表作展(伊勢現代美術館 / 三重)
2014 森眞吾展 - 汽水域に生きる(碧南市藤井達吉現代美術館 / 愛知)
2015 個展(AG. Gallery / 愛知)
2016 鎌鼬(SHUMOKU Gallery / 愛知)
2017 郷土の美術:森眞吾(名古屋市美術館)
2018 所蔵秀作展・10年の歩み(碧南市藤井達吉現代美術館 / 愛知)
2019 アイチ アート クロニクル展(愛知県美術館)
2020 個展・秘蔵40年・16点のドローイング(美術工芸画廊 水野屋 / 愛知)
個展(BAF STUDIO TOKYO / 東京)
2021 コレクション展(伊勢現代美術館 / 三重)
2022 COLLEGE DE TEMPS(SHUMOKU Cafe / 愛知)
わたくし展(伊勢現代美術館 / 三重)
森 眞吾
MORI, Shingo
Artist
- グループ展 -
1958 第13回行動美術協会展(東京都美術館)
1961 第2回在野美術集団個展(愛知県美術館)
1964 第6回現代日本美術展(東京都美術館)
1964 第8回シェル美術賞展・佳作賞(白木屋百貨店、愛知県美術館)
1965 第20回行動美術協会展・協会賞受賞、会員推挙(東京都美術館)
1966 第7回現代日本美術展(東京都美術館)
1968 第8回現代日本美術展・彫刻部門(東京都美術館)
1974 朝日美術展(丸栄百貨店 / 愛知)'81
1982 名古屋市・ロサンゼルス市交換美術展‐名古屋現代絵画展(ロサンゼルス市民美術館)
1984 あそびのコレクション展(ギャラリー上田 / 東京)
1991 名古屋市芸術賞受賞作家展(名古屋市民ギャラリー / 愛知)
1992 東海の作家たち(愛知芸術文化センター)
2001 句画集・幻視の博物誌(馬場駿吉‐文・森眞吾 - 画)出版記念展
(美術工芸画廊 水野屋・白土舎 / 愛知)
2004 所蔵品による、日本の戦後美術(愛知県美術館)
2006 名古屋の美術(名古屋市美術館 / 愛知)
2010 新収蔵品展(碧南市藤井達吉現代美術館 / 愛知)
- パブリックコレクション -
愛知県美術館
名古屋市美術館
富山県立近代美術館
伊勢現代美術館(三重)
色彩美術館(東京)
碧南市藤井達吉現代美術館(愛知)
半田市立博物館(愛知)
常滑市(愛知)
名古屋芸術大学(愛知)
慶南大学校(韓国)
ブライトン大学(イギリス / THE ALDRICH COLLECTION)
新日本製鐵株式会社 名古屋製鐵所(愛知)