榊原匡章 展『神の通る道』
本館1F
1月28日(日) 〜 3月4日(日)
画家 榊原匡章による、自身初のモダンアートの絵画展。
白・赤・黄・緑・青の鮮やかな5色のペイントで制作する作品には独特の風合いが見られ、
白色で表現する「神の道」を始め、それぞれの色には独自の意味が込められています。
榊原氏が77歳にして挑んだ、新しいアートの表現をご高覧ください。
榊原匡章 展 「神の通る道」
絵を描く事は、まず白を塗る事から始める。
何も迷うことはない。
使う色は白色、赤色と黄色、そして緑色と紺色。五色しか使わない。
道の白色、東から昇る太陽の赤色と西に沈む夕日の黄色、山の緑色、川の紺色。
この五色で絵は描けるのである。
神職は白色を纏い、神に近づく。
全ては白が基本である。
伊勢神宮にも白と黒の世界が存在する。
白色は神なり、黒色は人間そのものなり。
無になることは難しい。
「白から黒に」は簡単でも、「黒から白に」は不可能に近い。
考えずに色を塗ることは不可能だと思われるかもしれないが、私は考えないのである。
考えていたら前には進まない。 筆を握った手がワッと描くのである。
その時は無になる。
それは、すなわち「白」である。
七十七歳にして一気に描いたけれど、今度はいつ描けるのか分からない。
描きたいという衝動がいつ起こるのか、自分にも分からないから不思議である。
榊原匡章
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榊原匡章(Kyosho Sakakibara)
1940
三重県伊勢市 生まれ
1975
三重県鈴鹿市にて 「椿大神社」 榊椿会を結成
伊勢神宮神事 「御塩作り」 写真展を開催 (たばこと塩の博物館 / 東京)
竹内敏信 氏、田中雅夫 氏に師事
伊勢神宮風景 写真展を開催 (キャノンギャラリー / 東京・愛知)
1981〜
絵画展を毎年開催 (小田急百貨店 / 東京など多数)
1994 〜 2005
北海道の松前城から沖縄の首里城まで、全国50の城を和紙 (幅2.3m ・ 長さ270m)に約12年間描き続ける。
絵の色付には、1万人以上の人々が参加
「全国古城絵巻五十選」を愛知万博に出展
「世界で一番大きな絵本」 (幅2m ・ 高さ3m ・ 30ページ) の、絵と書を担当
「2000ピースのジグソーパズル」を制作
伊勢自動車道開通記念行事の絵と書を担当
その他、個展など多数開催
2018
絵画展 「神の通る道」を開催 (伊勢現代美術館 / 三重)